【エピローグ】100切りはゴールじゃない|アベレージ80台にたどり着いた“無理をしないゴルフ”

100切りを目指すシニアゴルファーとコーチのレッスンを描いた連載です。
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67歳の田中さんが、初めてレッスンに来た日のことを覚えている。

「もう歳ですからね」 そう笑っていたが、その奥には—— “もっと上手くなりたい”という小さな火が確かに灯っていた。

現役時代は仕事一筋。 ゴルフは付き合い程度で、深く向き合うことはなかった。

しかし、定年を迎えて時間ができたとき、田中さんは気づいた。

「これからは、自分のために上達したい」

その静かな決意が、すべての始まりだった。

そして今—— 田中さんはアベレージ80台で安定して回るゴルファーになっている。

「いいショット」を捨てた日から、田中さんのゴルフは変わった

田中さんが100を切れなかった理由は、技術ではなかった。

飛ばそうとする気持ち、 “今日こそは”という欲、 練習場の感覚を信じすぎるクセ—— それらが、スコアを静かに壊していた。

だから私は、田中さんにこう伝えた。

「いいショットはいりません。崩れないショットだけでいいんです」

最初は戸惑っていた。

でも、PWで30・50・70ヤードを淡々と積み上げ、 スマホスタンドで“感覚の嘘”を見破り、 届かないピンを狙わず、 寄らなくてもいいアプローチを選び、 1メートルの円を守るパットを続けるうちに——

田中さんのゴルフは、静かに変わり始めた。

そして今——アベレージ80台

派手なスイングではない。
豪快なドライバーでもない。
誰もが振り返るような“名ショット”もない。

でも、崩れない。 とにかく崩れない。

残り3ホールで欲を出さない。 バンカーは専用ウェッジで淡々と出す。 アプローチは転がす。 パットは入れにいかない。

その積み重ねが、田中さんを80台へと連れていった。

そして本人は、いつもこう言う。

「100切りは通過点でしたね。 いま思えば、頑張るほど遠回りしていました」

100切りは“ゴール”ではなく、“人生後半の楽しみ方”だった

田中さんは、今でも無理をしない。
飛ばそうとしない。
若い頃のように張り合おうともしない。

ただ、淡々と、崩れないゴルフを続けている。

その姿は、 「歳を重ねても、まだ伸びる」 「まだ上手くなれる」 そんな希望そのものだ。

100切りは、ただの数字ではない。 “自分の力で人生をもう一度動かす”という、小さな成功体験だ。

そしてその成功体験は、 アベレージ80台という新しい景色を、自然と連れてくる。

田中さんの物語は、あなたの物語にもなる

もしあなたが今、
・練習場では打てるのにコースで崩れる
・残り3ホールでいつも乱れる
・アプローチが怖い
・パットが入らない
・100が切れそうで切れない

そんな悩みを抱えているなら、 田中さんと同じ道を歩けばいい。

焦らなくていい。 飛ばさなくていい。 うまく打たなくていい。

大切なのは、 “崩れない選択”を積み重ねること。

その先に、あなたの「100切り」が静かに待っている。

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